えり坊の幼稚園
大震災や原発事故でバタバタしていましたが、その間にえり坊は幼稚園生になりました!
まさか、放射線量がこんなに高い(当時園庭で3.9マイクロシーベルト)のに、幼稚園が始まるとは思ってもいませんでした。
震災で入園準備もしていなかったので、予定通り入園式が行われることを4月に入ってから新聞で知り慌てて用意し、何とか間に合わせました。
実は、3月11日14時46分 ママがえり坊の幼稚園グッズをミシンで作っていた正にその時、東日本大震災が起きたのでした。
ちょうどえり坊のスモックを作り終え、 座布団作りに取りかかった所でした。
その曰く付きの作品がこれです↓
さて、そんなえり坊の幼稚園ライフは…
昨日、地元のテレビ局が取材に来てお友達の親子の様子が放映されました!
えり坊もチラリと遊んでいる様子が映りました。
内容は、「公園から子供たちが消えた! 屋内でストレスを抱える子供たち」といったものです。
幼稚園への行き帰りは、「肌を露出せず、帽子・マスクを着用」
幼稚園では、窓を開けることはありません。もちろん、園庭で遊ぶこともありません。
そして、「遊具や植物には触れないこと」が教育委員会からのお便りで示されています。
なるべく外気に触れないように、さち坊のときは歩いて通った幼稚園に、自転車で送迎しています。
幼稚園では車での送迎を勧めており、スクールゾーンの通行許可証の申請をしてくれたり、隣接する小学校の校庭を駐車場として開放してくれたりしています。
すぐ近くの公園は放射線量が高く利用規制がなされています。
国の基準が示されたものの、市内の公園で子供の姿を見ることはありません。
えり坊も、「お外で遊びたい!!!!」
と毎日騒いでいますが、幼稚園の行き帰り以外は外に出ることはありません。
それでも、幼稚園はやっぱり楽しくて仕方ないようで、それが何よりです!
決して広くはないけれど、お遊戯室でお友達と走り回るのが一番嬉しいそうです。
5月からは、隣接する小学校の体育館を借りて活動を始めるそうなので、とっても楽しみにしています。
それでもママは心配です。
今、一番動きたい時期の子供たちが、外気に触れることもなく、思い切り体を動かす機会も少なく、果たして成長の過程で健康に影響はないのでしょうか?
運動能力や免疫力、体力など、後々他の地域の子供たちとの違いが現れるのではないかと心配です。
外に出れば放射線の脅威があるので、仕方ないのですけど…
その放射線量も、やっと積算の予測が公表されましたね。
我が家や幼稚園のある地域では、1年後には積算して10ミリシーベルトになるそうです。
健康には影響がないとは言われても、原発事故がなければ10年分の放射線を1年で浴びると言うことですから、大人はともかく小さなたろ坊にとってはかなり大きな数字だと思うのですが。
さて、さち坊はというと、2年生になりました!
小学校もほぼ同じ対応です。
校庭で遊ぶことも体育を行うこともありません。
生活科の野菜作りも、町探検もできません。
もちろん、遠足も運動会も…
それでも、原発の避難区域からの転入生もたくさんいるのです。
いろいろな制限はあるものの、学校に行けば友達に会える。それが何より嬉しいと言ってくれるのが救いです。
不満を言えばキリがありませんが、
さち坊には学校があります。
友達もいます。
自宅から、家族のもとから通えます。
それだけでも贅沢だと感謝したいと思います。
えり坊は、始まったばかりの幼稚園生活を思い切り楽しんで欲しいと思います!
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